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勝俣 泰蔵(かつまた たいぞう)/2021年度YNUプラウド卒業生
子どもたちにも、骨のある絵を描かせたい。絵を楽しむ気持ちを持って欲しい。
経歴

1917年(大正6年)7月18日 | 鳥取県八頭郡郡家町福本に生まれる | 1932年(昭和7年) | 鳥取県女子師範学校代用附属育英小学校高等科2年卒業 | 1938年(昭和13年 | 神奈川師範学校本科一部卒業 | 1938年 | 川崎市立菅小学校教諭(17年間) | 1955年(昭和30年) | 川崎市立橘小学校教頭(6年間) | 1961年(昭和36年) | 川崎市立末長小学校長(5年間) | 1966年(昭和41年) | 川崎市立生田小学校長(6年間) | 1966年 | 川崎市立生田幼稚園長兼務(3年間) | 1972年(昭和47年) | 川崎市立藤崎小学校長(6年間) | 1978年(昭和53年) | 同校定年退職 | 1978年 | 川崎市小中高校造形教育研究会長、川崎市内7市民館の川崎市成人教育水彩画講座講師 |
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業績
勝俣 泰蔵氏は、川崎市内小学校長を定年退職された後、川崎市内7市民館の川崎市成人教育水彩画講座講師を務められました。どこの市民館の講座も常に大盛況でした。104歳になった現在も、幸市民館勝俣主催グループと多摩区菅公民館で絵の指導をされています。(2022年5月現在)
川崎市民水彩画教室の略歴
昭和53年3月川崎市立藤崎小学校長を定年退職後、川崎市中原市民館職員となり、川崎市成人教育水彩画講座講師となる。 以後、市内各館(各区・市民プラザ計7館)の川崎市成人教育水彩画講座講師となる。 講座期間は(4年間~20年間)で館により長短あり。幸区は現在も実施中。
川崎市成人教育水彩画講座実施市民館は以下の通り。
川崎市民プラザ 宮前市民館 麻生市民館 中原市民館 高津市民館 幸市民館 菅公民館
絵画活動歴
1940年~1942年 新宿絵画研究所でデッサンを学ぶ 1941年~1942年 第一美術展入選 1943年10月 独立展初入選 1948年~1951年 美術団体連合展(毎日新聞社主催)に入選 1950年10月 独立美術協会会友(1970年同会退会) 1953年6月 日本水彩画会初入選 1954年 10月 独立展奨励賞受賞 1962年6月 日本水彩画会会員となる 1984年5月 旺玄展出品新人賞 1989年5月 旺玄会会員、後委員となる 1991年5月 勝俣泰蔵画集(川崎スケッチ散歩)を出版 1998年9月 勝俣泰蔵画集『四季おりおり』を出版
- 104歳になられた現在も毎日1~2時間は絵筆を握り、月に5点ほどの水彩画を描く。以前は、100号などの大作も手がけたが、最近は、30号がメインである。
- 川崎市立東菅小学校 川崎市立殿町小学校校章デザイン
- 縁起によれば創建は天平12年(740年)、開基は行基とされ「関東の正倉院」とも言われる関東地方屈指の川崎市内古刹影向寺薬師堂に1年がかりで1メートル四方の板42枚に天井画「花鳥図」を油絵で描いて奉納した。
- 市制80周年を記念して平成16年度制作された川崎の郷土かるたの絵札の一枚を担当した。
- 川崎市内のほとんどの小学校の校長室には、勝俣氏の水彩画が飾られていた時代があった。(現存している作品もあるが、校舎建て替え等により行方がわからなくなった作品もある。)
- 川崎市立小学校研究会研究冊子表紙絵を長年にわたり数多く手がける。
勝俣氏が絵を通して育てたかった子ども像について
勝俣氏が教員の道を志したり、絵を描くことに興味を持ったりしたのは、小学校4年生の時、校内の展覧会に出品した作品を師範学校の絵の先生(日本水彩画会員)に賞賛されたことがきっかけでした。また、師範学校在学中、絵の先生から基本からデッサンを学ばないといい絵が描けないということを学び、師範学校卒業後、川崎市内小学校に勤務しながら、昭和15年~昭和17年の3年間、勤務終了後、6時から9時まで新宿絵画研究所(東京芸術大学の卒業生が講師で日展の会員などが絵を学んでいる研究所)でデッサンを学びました。
子どもたちにも、骨のある絵を描かせたい、絵を楽しむ気持ちを持って欲しいという思いを常に持ち、放課後も熱心にスケッチの指導をしました。絵の指導を通して、絵が好きな子どもや物事に集中して取り組む子どもの育成に熱心に当たりました。