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附属図書館における自己点検・評価について

 

大学の附属図書館は、大学における教育研究の支援機関として重要な役割を担っていますが、学術情報体制の進展に伴い、その属する大学だけでなく、外部へも開かれた情報提供機関として重要性を増しつつあります。一方、大学設置基準の大綱化に端を発して、大学の各機関では、自己点検・評価活動を実施して改善に努めることが一般的となりました。

横浜国立大学附属図書館も例外ではなく、全学の自己点検・評価報告書作成の一部を分担しているほかに、附属図書館独自の自己点検・評価活動を実施しています。

これまで、附属図書館では、自己点検・評価活動の一環としての独自報告書を3回まとめています。

1回目は、平成5年10月に『横浜国立大学附属図書館の現状と課題』を発表しました。同規模国立大学との統計比較を表やグラフで示しながら、各業務分担ごとに現状と課題を記述したものです。

続いて2回目は、平成7年2月に『横浜国立大学附属図書館の現状と課題 その実施状況及び評価』をまとめました。これは、1回目における「現状」と「課題」とその後の「実施状況及び評価」を項目ごとに一覧できるよう表形式でまとめたものです。

土曜日開館の実施や目録所在情報の遡及入力の継続化に着実な前進がありました。

そして、最新の3回目は、平成9年3月に『横浜国立大学附属図書館の現状と課題 平成8年度』としてまとめました。この回の自己点検・評価活動では、外部からの評価を何らかの形で反映する必要があるとの観点から、利用者による評価を加えることにしました。具体的には、学生を対象とするアンケート調査を行い、そこから得られる課題を報告書に盛り込む形でまとめることになりました。報告書は、第1部を「附属図書館の現状と課題」とし、第2部を「利用者(学生)の図書館評価」として構成しました。なお、この第2部の主要部分を、本誌2ページ以降に掲載します。

自己点検・評価活動は、実際の改善に役立ててこそ意義があります。自己点検・評価活動を改善活動へと連ね、これを継続的に繰り返していくことで実りあるものとなります。附属図書館を取り巻く状況は予算や定員の削減など厳しいものがあり、むしろサービスの低下を招くような要因に満ちているといえそうでが、自己点検・評価活動をふまえた工夫と努力をもって新しいサービスも取り入れ、プラスにしていく気概を持ち続けていきたいと思います。ご理解とご支援をよろしくお願いいたします。


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